初めて一人暮らし物件を探す時の条件でバストイレ別かバストイレが一緒(ユニットバス)どちらにしようか悩むことが多いのではないでしょうか。
元々家族で暮らしていた人はお風呂とトイレが別なのが普通のことが多いため、そもそもユニットバスがよくわからず敬遠する人も多いです。ですので何も考えずに条件に「バストイレ別」を入れることが多いですが、ここではバストイレ別のメリット・デメリットについてご紹介し、物件選びの際の参考にしてもらえればと思います。
まずはユニットバスについての知識をつけよう
バストイレ別を考える前にまずユニットバスの意味を知っておきましょう。物件探しの場合、ユニットバス=風呂トイレが一緒と捉えられることが多いですが、本来ユニットバスとは浴槽・壁・天井等のパーツを工場で作り、それを現場で組み立ててつくる浴室のことです。ユニットバスでもそれぞれ種類があります。
1点ユニットバス
2点ユニットバス
3点ユニットバス
が主要なものとなります。
1点、2点、3点とそれぞれ浴室に何点のものがあるかが示されています。1点ユニットバスは浴室に浴槽と洗い場だけ、2点ユニットバスは浴槽・洗面台、3点ユニットバスは浴槽・洗面台・トイレがあるというものになります。
ですので、賃貸でよく言われるユニットバスは正式には3点ユニットバスとなります。混乱しないようここでは3点ユニットバスを「ユニットバス」として話を進めていきます。そこまで気にする必要はありませんが物件探しの際は注意してみるといいでしょう。
バストイレ別のデメリットはどんなものがあるの?
まずはバストイレ別のわかりやすいデメリットから考えていきましょう。デメリットは凄くシンプルです。
家賃が高くなる
家賃相場が上がるのが一番のデメリットでしょう。バストイレ別とユニットバスの物件で同様の間取り・地域で比較すると概ねバストイレ別物件の方が1万円ほど高くなることが多いです。場所によっては2万円ほど違うケースもあるようです。
なぜ家賃が上がるかというと、単純に設備コストがかかるからです。ユニットバスの工事費用はバストイレ別よりも高くなり、オーナー側の投資額が上がるため、家賃に反映される仕組みです。
部屋が狭くなる
元々が同じ広さの物件に対して、バストイレ別とユニットバスを設置した場合を比較すると、ケースによっても違いますが、バストイレ別の方が通常の部屋(リビングやキッチン)の面積が狭くなります。ユニットバスの方がお風呂とトイレの合計面積は狭く済ませることができるので当然ですね。
もちろんこれはあくまでも全体の広さが同じと過程した場合で、通常はバストイレ別の物件の方が全体の広さが広くなりますので結果としては家賃が高くなるということになるでしょう。
掃除が少し大変
ユニットバスのメリットはお風呂もトイレも一緒に一気に掃除できることです。シャワーでまとめて掃除ができますよね。逆に風呂トイレ別の場合はそれぞれ掃除しなくてはなりません。普通のことではありますが、面倒な人にとってはユニットバスの方が楽に掃除できるでしょう。
バストイレ別のメリットは?
今度はバストイレ別のメリットはどんなものか考えてみましょう。
ゆっくりお風呂に入れる
これが一番大きいメリットで、お風呂好きの人にとってはバストイレ別は必須と言えるでしょう。逆にシャワーで済ますことが多い人にとってはメリットは感じづらいかもしれません。1週間に2回以上シャワーで済ます人はユニットバスも検討してみましょう。
来客時にトイレを待たなくていい
一人で生活している時はあまり関係ありませんが、ユニットバスで来客時にお客さんがシャワーやお風呂を使っているとその間はトイレに入れないことになります。バストイレ別であればそんな心配もありません。
湿気に困らない
ユニットバスはトイレもあることから、開けっ放しにはしづらいため、お風呂の湿気がこもりやすく、タオルやトイレットペーパーが湿気ってしまうことがあります。バストイレ別であればそういった心配はなく、浴室の方は定期的にドアを開けて換気もできますので、浴室もトイレも湿気がこもりにくいです。ただしワンルームの場合は浴室に窓があるケースは少ないので、完全に湿気がないわけではありません。
バストイレ別がおすすめな人は?
ここまでお伝えしてきたように、バストイレ別もメリット・デメリットがあります。一人暮らしの物件を探す時は何も考えずにバストイレ別を選ぶのではなく、自分のライフスタイルに合っているかを考えるとよいでしょう。
バストイレ別がおすすめな人は以下のような人です。
- お風呂に毎日はいる
- 来客が多い
- 掃除が苦にならない
- 家賃に対して余裕がある
逆に家賃をなるべくおさえたい人で、シャワーで済ますことが多く、そこまで来客が多い人でなければユニットバスを選択してもいいでしょう。
まとめ
初めて一人暮らしをする方は深く考えずにバストイレ別物件をさがしていないでしょうか?海外を見てみるといわゆるユニットバスも多く、それが普通だと思っている人もたくさんいます。固定観念にとらわれず、自分がどういう生活を求めているか、予算はどのくらいなのかを改めて考えて条件を決めることで、掘り出し物の物件に出会えるかもしれませんよ。